どーももんたです。
僕は病院で働いていたとき医療機器安全管理責任者をやっていました。
とはいえ全体の機器のメンテンナンスをやっていたりというわけではなく、医療機器の情報を集めて周知したり、点検の計画を立てたり、機器の状況を把握し一元管理したり・・
事務的なことですがこのようなことをやっていました。
この医療機器安全管理責任者をやる上で、機器の知識もあまりなかったので勉強しようと思いME2種を受けようと思いました。しかし…中々難しい・・
勉強しようにも独学では挫折しました😅
しかし何か勉強出来るものはないか探していたところ医療機器情報コミュニケーター(MDIC)という認定制度をみつけ、2017年にこれを取得しました。
今回はこのMDICについてやっていきます。
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MDICって?
そもそもMDICとはどんな認定制度なのでしょうか
このMDICは日本語だと医療機器情報コミュニケーターと言って日本医療機器学会行なっている認定制度です。
2021年度で第14回目の検定試験となります。
僕は2017年に取得したので5年程前となります。(結構前ですね・・)
臨床工学はもちろん医療概論や医療情報など広く学ぶことで、医療機器を使う側と作る側とで情報交換をする際に円滑かつ確実に行うことができます。
病院などでは医療機器安全管理責任者の設置が義務化され、製造販売業者などには医療機器情報担当者に設置が求められています。
それぞれ臨床工学技士など専門的な知識を持った人を配置できれば良いですがどこの施設もそれが出来るとは限りません。事実僕自身も検査技師であり工学技士さんには劣ります。
業者さんと話したり情報があったとしてもよくわかんないとなってしまうことも多いかもしれません。
MDICでは概要とはいえ良くある機器のことも学びます。
また医療機器に関する情報収集の方法やバーコードの見方なんかもあったので、機器管理のために情報を一括管理をする際にも役立ちました。
実際僕自身医療に関する復習もそうですが機器について、システムについて、製造販売について、医ガスについてなど幅広く知ることができました。
検定試験を受けるには、認定セミナーを受講する必要がありeラーニング受講者にはテキストやレジュメも郵送されます。
また書店でも参考書を買ったりすることが可能です。
僕が受けた時は会場にいってセミナーを受け、試験も会場に受けにいきましたが、現在のコロナ禍ではeラーニングやオンライン試験となっています。
僕の時は会場セミナーであり一回しか聞けなかったのが、今はeラーニングのため、期間中であればいつでも、なんどでも見られるのはいいなぁと思います。
ただし、機器に関してもっと詳しく学ぶのであればME2種などを受けた方が良いです。
臨床工学技士さんは学校在学中にやるところもあるかと思います。
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検定試験について
受験資格
実務経験などは特になくても受験は可能です。
認定セミナーを受講し修了した人であればだれでも受けられることができます。
認定セミナー
受験にあたっては認定セミナーを受ける必要があります。これは大きく分けて「医療概論」「臨床医学」「臨床工学」「医療情報」の4つがあります。
科目 | 概要 |
医療概論 | 医療概論は法律や医療の仕組みや保障制度、医療安全などを学びます。 |
臨床医学 | 人の体についてや診断、疾患、治療についてを学びます。 機器の感染管理もここに入ります。 |
臨床工学 | 機器について学びます。 病院設備についてもここに入っています。 |
医療情報 | コンピュータの基礎から医療情報までを学びます。 電子カルテなど病院情報システムについても学びます。 |
以上の科目をすべて修了すると検定試験を受けることが可能です。
検査技師だからといって免除されるような項目はありません。
ただし前年が初受験で不合格の場合や2回前の受験が初受験で不合格の場合は不合格分のセミナーのみで再受験できます。
セミナー受講料は24000円、再受講の場合は1科目5500円で共に税込み価格です。テキストやレジュメ代も含まれています。(2021年度現在)
検定試験
検定試験の受付は認定セミナー視聴終了日から約1カ月間あります。
検定料は13000円です。
試験方法は僕が受けた時は会場でしたが2020年度は1月に行われ、パソコンとwebカメラを使用したオンライン試験となっています。試験時間は一教科50分で間に休憩や説明が入ります。9時30分から14時20分頃まで行います。
医療概論、臨床医学、臨床工学、医療情報の順で、僕がやったときは五者択一だったと思います。
今は問題がみられないのでどうか・・。
テキストの内容だけでなく講義からの出題もされるので聞き流しではなくきちんと受講する必要があります。きちんとメモもしておきましょう。
未受講者に対しての受験料返還もありません。
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合格通知〜認定通知
合否に関して詳細は全受験者に郵送で送られてきます。
また医療機器学会のホームページにて合格かどうかを受験番号で確認することができます。
合格基準や合格率は公式ホームページに明記されていません。ざっくり6割以上とれれば良いと思います。合格率は50%程度と言われています。これは他のブログなどみてもこのような形でかかれています。
合格の後MDIC認定申請を行うことで晴れて認定となります。
日本医療機器学会に入会する(している)場合は認定料はかかりません。
非入会者の場合は11000円の認定料が必要です。
また勤務している会社が学会の企業会員の場合も認定料は不要なので医療機器を扱うような会社に勤務している場合やMDIC認定者が多くいる場合は一度確認するのもよいかもしれません。
認定が受理され認定証が届くとMDICという呼称を使用して良いことになります。
認定証とともに顔写真入りの認定カードも発行されます。
金色のカードで中々目を惹くカードですよ。
試験勉強
実際僕自身医療に関する復習もそうですが機器について、システムについて、製造販売について、医ガスについてなど幅広く知ることができました。
僕の勉強法はどんなものでも固定しています。
- 自分のまとめノートを作る。
- 過去問など問題を解く。
- 自分のノートを見ながら解けなかったところを確認していく。
- 足りなければテキスト等に戻ってノートに付け足す。問題を解く
これの繰り返しです。
✳︎MDICには公式の過去問は売られていません。ネットで調べて問題やっていたような気もしましたが改めて調べたら検索してもあまり引っかかってきませんでした。
過去問とは別にノート作成時大事そうなところをオレンジにして赤下敷きで隠したりもしてました!
もし時間がない場合はテキストを自分のまとめのノートにして問題を解いています。
ただ初見では当然解けないので僕の性格では嫌になり飽きてしまうためまとめノートを作らないまでも一度テキストを一通り読むことはしています。
自分のノートを作ることは一通りテキストを見ることになりますし、書くことでただ読むよりは記憶に残っています。最近は持ち運びが大変なのでパソコンで作っていますがやはり①書く②パソコンに打ち込む③読むだけという順で記憶に残るように感じます。
出題範囲としてテキスト以外にeラーニングで話していたことも含まれています。
そのためテキストだけをやっても満点がとれるわけではありません。
レジュメも届くのでその横にメモを書くのを忘れずにしてください!
・スライドは全体を理解しましょう。そのうえで講師の言葉やテキストからも出題されます。
・選択式の問題の場合似たような言葉、似たような意味は問題に出しやすいです。
・略語もきちんと整理しておくと良いです。
・名称に対して正しい意味はどれかというものや正しい組み合わせはどれか、というような問題が多いので言葉の意味を理解しましょう。(傾向変わっていたらごめんなさい。。)
余談ですが、僕自身なにか資格を取ろうと思う時は、これについて知りたくてモチベーションを保ったり目標にするために資格試験を受けようとします。
全て覚えられれば良いのですが中々難しく、後々見返すためにノートを引っ張り出すことがあります。ただノートがどこかにいってしまったり、外出先や職場で見たいとなった時が困りました。
その為僕はiPadで管理することにしました。
ファイルメーカーで作ってみたりワードを使ってみたりメモ機能を使ってみたりと色々しましたが、僕はOneNoteが一番使いやすいと感じました。
キーボード打ちはもちろん手書きもできますし、Windowsのパソコンなど他端末から見られるので利便性が良いです。
試験勉強に関わらず講習会の参加時のメモにも使用していました。
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更新
この認定資格は更新が必要になります。
期間は初年度が5年6ヶ月で以降は5年の更新となります。
コロナ時期ということもあり僕は更新可能な期間が1年延びました。
更新には関連学会やセミナーで得られるポイントを60ポイント必要です。
また非学会員は更新料として11000円が必要です。
対象の学会やセミナーは医療機器学会の学術集会やMDICのセミナーなどがありますが詳細は医療機器学会のホームページから取得ポイント数とともに参照することができます。
今自分が何ポイント持っているのかわからなくなっても同様に医療機器学会ホームページから更新ポイントについての問い合わせ専用フォームが用意されています。
僕自身メール返信で問い合わせしたことがありますが返答にそこまで遅くはなかったと思います。
まとめ
いかがでしたか?
MDICは聞いたことがなかったという人も多いのではないでしょうか?
自分の経験を交えながらまとめてみました。
今や医療の現場に医療機器は必要不可欠のものです。
ただよくわからず使ってる人も多くいると思います。
ただ機器を使うだけならばその機器の使い方だけでもいいかもしれませんがもし興味があればこのMDICの勉強をしておくと使い方や注意すべきものがスッと理解できたり医療機器に関するインシデントも減るのではないかとも思いました。
また認定試験の出題範囲はeラーニングでの講習内容も含まれます。油断せずに見ましょう。
そしてメモを忘れずに。期間がすぎればもうみられることもなくなるので注意です。
日本医療機器学会のホームページも見てみてくださいね!
タブの中の認定制度→MDICの横のVをクリックするとメニューが出てきてセミナー情報などにいくことができます。
ではまた。
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