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PWVとCAVIの違いは?基準や問題点、血圧の影響なども

超音波・検査

動脈硬化症の検査の中で血管機能検査があり、その中には心臓足首血管指数(CAVI),脈波伝播速度(PWV),足関節上腕血圧比(ABI)があります。
その中でもCAVIとPWVは血管の硬さを調べるもので血管年齢が算出されます。

本記事ではそのCAVIとABIについて違いや基準、問題点、受ける影響などをまとめ、解説していきます。
検査の値を見た時にきちんと検査できた真の値であるのか
異常値を示したときに動脈硬化以外に考えられるものはないのか

など実際の検査結果の解釈をするときにも役立つように解説していますので、一度知識整理も兼ねて読んでみてください。

PWVとCAVIの違いは?

PWV(Pulse Wave Velocity)

PWVは日本語で言うと脈波伝播速度といいます。心臓から出て動脈を伝わっていく脈の速さを測ります。血管が柔らかく、しなやかな場合は壁に弾力があるので、血流が壁に吸収され、遅くなります。逆に硬い場合は壁で吸収されないため、流れが速くなります。この原理を利用して脈が伝わる速さを測定することで血管の硬さを推定します。比較的太い血管の硬さをみる指標の一つです。動脈硬化の指標とまでは言えず、血管内内圧、加齢、血管の硬さから成り立っていて、心拍数の影響も受ける。

PWVの測定法

baPWV法(brachial-ankle法)
四肢(両上腕、両足首)に巻いた血圧測定カフの容積脈波からPWVを測定する方法で簡便である。
大動脈弁口~上腕(Lb)、大動脈弁口~足首(La)の距離は身長から求める推定式で求め、求めた(La-Lb)を上腕と足首の脈波立ち上がりの潜時差(デルタt)で除して求める。

PWVの基準や問題点

基準1400以下 1800以上で中等度

数値が大きくなると脳出血(くも膜下出血)や脳梗塞、狭心症などの病気にかかりやすくなる

PWVに影響する因子

年齢・・・年齢が上がるほどPWV値は高値になる。
収縮期血圧・・・血圧の上昇により血管壁張力が増し、血管としての弾力性はなくなりPWVは高値になる。
性差・・・男性>女性であるが、閉経後には男女差はなくなる。

測定部位

大動脈などの大きな動脈に比べ末梢動脈ほど血管径に比べ血管壁が相対的に厚く、PWVは早くなる。また末梢動脈は弾性線維が少なく伸展性が乏しい。

CAVI

CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)は大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。

同じ性別、同年齢の健康な人の平均と比べることで血管年齢も出すことができます。

結果の基準値はありますが、年齢や性別などで平均が変わってくるため、この平均と合わせて考えると、より動脈硬化の進行具合が正確に考えられます。

測定法

ベッドに仰向けになってもらい、両腕と両足首にカフを、両手両足に心電図のクリップを、胸元に心音マイクをつけ測定します。

CAVIの基準や問題点

基準値

<8.0 正常範囲
8.0≦CAVI<9.0 境界
9.0≦ 動脈硬化疑い

生活習慣病である高血圧、糖尿病、脂質異常症、メタボリックシンドローム、肥満で上昇する。喫煙者や睡眠時無呼吸症候群でも高くでる。可逆的であり、喫煙しなかったり、治療をすれば、値は低下する。

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PWVとCAVI血圧の影響は?

PWVは血圧の影響を受け、CAVIは影響はほとんど受けません。

CAVIは頸動脈エコーなどで測定されるスティッフネスパラメータβ法に基づいて算出されます。これより、血圧に依存されない血管固有の硬さを表しています。

スティッフネスパラメータβって?

スティッフネスパラメータβは次の式で表します。

β=【InPs/Pd】•【D/ΔD】

Ps:収縮期血圧 Pd:拡張期血圧 D:血管口径 ΔD:口径変位

エコーによる頸動脈などの変位と血圧から、頸動脈などの動脈硬化度をみる指標です。

生理的な安定状態では、内圧と内径は指数関数の関係にあります。これを、圧の比の自然対数(lnPs/Pd)と動脈壁の伸展性(⊿D/D)に置き換えると直線になり、この傾きがβです。

収縮期、拡張期の心拍動に伴う血管の径変化と測定時の血圧から算出され、局所の動脈の硬さをみる指標となるのです。

値が大きいほど血管は膨らまず、つまりは血管が硬いということになります。

これを利用し、局所のみでなく、測定経路の平均値が出るようにしたものがCAVIになります。

その時の血圧、血管計、脈圧などを使って算出するため血圧による影響はほとんどなくなるわけです。

PWVとCAVIの違いは?基準や問題点、血圧の影響などもまとめ

見慣れない計算式なども出してしまい難しく感じた方もいるかもしれません。

まとめると

PWVは心臓から出て動脈を伝わっていく脈の速さをみることで硬さを評価します。

CAVIは今の拡張期/収縮期血圧に対して径がどれだけ変わったかで動脈の硬さを評価します。
柔らかくしなやかであれば径はかわり、硬いと径はほとんど変わりません。

血圧が高くなればその分脈の速さも速くなります。これでは血管が硬いからなのか判別は難しいです。

CAVIは今の血圧をベースにみているので普段より高かろうが低かろうがあまり関係ありません。

ただ両方とも侵襲性は少なく、数分で検査できるのでスクリーニング検査としてとても適していると思います。

普段からやる検査も少し原理がわかると、見え方や考え方がかわって、今まで見えなかった所見や気づきもあるかもしれません。

基礎は難しくてなんとなく勉強しにくいところですが、大切なところです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。