当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。
PR

超音波検査時間の短縮について考えよう!きれいな写真を見落としなく撮るには?

超音波

どーも、もんたです。

エコー検査を一通りできるようになると『もっと早く』と自分の検査時間が気になりませんか?
自分で感じる人もいれば、先輩から遅いといわれて『早くできるようにしたい』と思う人もいると思います。
どんな形であれぶつかる人が多いであろう『時間の壁』について今回は触れていこうと思います。
ただ時間を短くできても見落としが多ければそれは本末転倒です。
なのでいかに見落としなく、時間を短縮できるかを考えてみました。

検査時間が長くなるのはなぜ? 

さてそもそもなぜ検査時間が長くなるのでしょうか。
検査時間を患者さんの呼び入れからレポートを書くまでと考えると、いかに準備をしておき、いかに早く検査の体制にもっていけるかでも少し短縮されるかと思います。
しかしエコーをしている時間が長くなると患者さんからのクレームにもつながり兼ねません。
撮るべき写真は違えど観察する場所は皆一緒です。
ではなぜ早い人、遅い人がでてしまうのか・・。
僕は

・きれいな写真が撮れない(なんどもやりなおす)
・描出したいところが描出できない
・ちゃんと観察できているか自信がない

これらが原因なのではないかなと思います。というより僕がそうでした。

もんた
もんた

僕は最初、撮るべき写真のイメージが教科書的な写真でした。
また教えてもらったとおりの順番で、教えてもらった体勢で撮るんだ。
こんな風にある意味凝り固まった感じでやっていました。
というよりもそれしか知らなかったんです。

もちろんこれ、まちがいではないと思うんです。
しかしこだわりすぎてしまって見えない場所であっても、あの写真を撮ろうとがんばってしまい、結局写らない・・。
しかも写真を撮ることばかり気がいってしまい、所見も見逃してしまう・・。
こんな状態でまさに悪循環でした。
しかし外部のセミナーに行き、いろんな方に出会って教えてもらい、考え方やり方が変わり、結果安定して検査ができるようになりました。

あなたはどうですか?
もし僕と同じような状態が起きているのであれば、ぜひとも参考にしていただきたい!!
と思います。
ではこれから考え方をみていきます。

時間を短くするには?

もんた
もんた

では時間を短くするにはどうしたらいいのでしょうか?

ぼくは次のように考えました!

・きれいな写真を速くとる
・観察するところを速く写す
・諦めが肝心(みえないところはみえない!)

それができないから困っているんだ!!と言われるかもしれませんが・・

先ほどなぜ時間が長くなってしまうのか挙げたものをもとに、3つ挙げました。
この3つを達成するにはどうするのが良いのかを考えていきます。

きれいな写真とは

ではそもそもきれいな写真とはどんな写真でしょうか。
ざっくり教科書や参考書にでてくるような写真なのかなと思います。
写るべきものがはっきりと写っている写真です。
ではどうしたら良いか。

もんた
もんた

エコーではなく、カメラで写真を撮るときを考えてみましょう。

例えば目の前のスイーツを写真に収めようとしたときどう撮りますか?
被写体自体を動かしたり、カメラを動かしたりしてきれいに写る場所を探します。
光の当たり方も大事で、もし逆光であれば場所を移動し、写ってほしくないものがあればそれをどかしたり、それをよけたり、カメラをズームしたり、離したり、ビントを合わせて写真を撮ると思います。

エコーでもこれが当てはまるのではないかと思います。順番にみていくと

・被写体を動かす→呼吸変動や体位変換
・カメラを動かす→プローブを動かす
・光の当たり方→ゲインの調整
・写ってほしくないものがあればどかす→例えばガスをどかす
・写ってほしくないものをよける→プローブの当て方など、よけながらあてる
・カメラのズーム、ピント合わせ→装置の調整。ズームやフォーカス。

いかがですか?どちらも『写真を撮る』行為。考え方は同じです。

エコーで撮るきれいな写真は?

もんた
もんた

ではお待たせいたしました!
エコーで具体的にみていきましょう。

まず写す被写体を知ることが大切です。つまり解剖を知ることです。
身体のどこにあるのか、周りにはなにがあるのか。
きれいに撮るためにも、写っているかどうかを認識するにも、きちんと観察できているか判断するためにも、一番大切だと思います。

これを知ることで目印がわかるため探しやすく、近くの邪魔者がわかるので対策ができ、レポート時もちゃんとした部位を指摘することができます。

例えば膵臓。教科書に載っているような横断走査を最初から探そうとすると中々難しい場合も多いです。これは実質のエコーレベルも、厚みも、深さも人によって違うからです。

しかし、目安を知っていれば見つけやすくなります。

もんた
もんた

膵臓でいうなれば腹部大動脈から分岐する腹腔動脈です。縦走査にて腹部大動脈を探し、最初に分岐した動脈、腹腔動脈をみつけます。末梢側に追っていくと行き止まり、その先に膵臓があります。また膵臓の体部は脾動脈のすぐ上に乗っかっています。

膵頭部は十二指腸に接しています。尾部には脾臓があります。

解剖でこれらの情報を知っていれば

血管(血管は無エコーの管状構造なので膵臓自体を探すより探しやすいです)を目安に探し、頭部は十二指腸のガスが見えるまで、尾部は脾臓が見えるまでそれぞれ観察できればちゃんとみきれていると言えるのがわかると思います。

逆にこの目安の血管が見えない場合は、見えにくいんだなと判断しています。

目印にするのは『必ずそこにあるもの』『周りと明らかに区別ができるもの』『そこにはそれしかない』というものを選びます。例に挙げたように血管やガスの他、骨などを目安にします。

機器の調整

プローブ

エコーの部位によって推奨されるプローブがあります。ただそれにこだわる必要はありません。

プローブからの距離が近い浅いところをみるならば周波数が高いもの距離が遠く深いところをみたいときは周波数の低いプローブを選びます。

広い範囲見たければ長さが長いものを、狭い範囲の場所(例えば首など長いものを使うとプローブが当てられない場所)は短いものを、骨と骨の間などは幅が狭いものなど、もし複数のプローブがあるのであれば同じ検査部位であっても積極的に持ち変えていきましょう。

機器微調整

ここで使用するものはゲイン、フォーカス、視野深度やズームです。

  調整機能 内容 設定タイミング
モニタ ブライトネス モニタ画面の輝度調整 検査前に調整
検査環境が変わるとき
  コントラスト モニタ画面の白~黒(輝度の幅)の差を決める 検査前に調整
検査環境が変わるとき
装置 ゲイン 超音波の受信後増幅幅を変える。ダイナミックレンジで規定したレンジのレベルを上げ下げすることで、超音波像の表示輝度を調整する 観察する対象に合わせて頻繁に上げ下げする
  ダイナミックレンジ 受診した信号から表示に必要な信号のレンジ(強弱の幅)を切り取る。これによりノイズや不必要に強い信号をカットすることができる レンジを調整することでノイズや周囲の反射から病変の特徴を際立たせることもできる
  フォーカス 画像はフォーカスを合わせた深度で最も分解能が良くなる 注目したい領域の深さに合わせる

検査のときにいじるのは『装置』のところになってきます。

具体的に僕がやっている設定の目安

ゲイン(Bモード) 
・暗め→高エコーのものを探すとき、ドプラを載せる時
・明るめ→低エコーのものを探すとき

Bモードでスクリーニング的にみる時は、やや高めでやっていることが多いです。

ダイナミックレンジ
・ダイナミックレンジ高く→コントラストが強くかたい画像に
・ダイナミックレンジ低く→コントラストが弱く柔らかい画像に

これは好みもありますが境界不明瞭のmassなどの判別はコントラストが強い方が見やすく感じます。ただコントラストが高すぎると実質など荒く見えるので病的なのかどうかの判断が難しくなるので上げすぎもいけません。

フォーカス
目標物の真ん中にフォーカスをもってくる
もんた
もんた

装置によってはフルフォーカスのものがでているので今後フォーカスの調整はなくなるのかもしれませんね。

邪魔者があったときのポイント

エコーをやっている時に障害物になり得るものとはなんでしょうか。
ガスのような空気や骨のようなかたいもの、脂肪などなど色々あります。

まず写したいもののすぐ上になにがあって邪魔をしているのか判断が必要です。
それによって対処方法が違いますが、方法として圧迫、呼吸、体位変換、時間の経過があります。
このどの方法をしても、どかせないものもあります。
その場合はその場所では見えないということになるので障害物がない位置からのアプローチもしくは検査困難(エコーの限界)と判断しています。

それぞれ下記にまとめます。

動かない 骨のあるところより深いところは黒くなる

骨がない場所にプローブを当てる。肋間走査など端が暗くなる場合は回転走査を行い微調整をする

胃のガス 動く

十二指腸に流れていけば戻ってくることはない 5分ほど左測臥位にすると十二指腸に流れていくのでその後仰向けや座位で行う。飲水法も良い。

小腸のガス 動く

時間経過や圧迫で動く

大腸のガス 動かない

ガスを避けるようにプローブを当てる

多重反射 距離

目標物とわざと距離をとるために深い位置にでるようにする

またアーチファクトも邪魔者のひとつです。これに関してはこちらに記事がありますのでこちらも参照してください。

手技のコツ

目標物のすぐ上に超音波を通しやすいものを持ってくることできれいに描出できます。
この通しやすいものを音響窓といいうまく活用することで見えやすくなり、時間短縮にもつながります。例えば液体、血管、均一な実質臓器 肝臓などがあります。

撮影時の注意

写真はフリーズを押して画像を残すときは意味のあるもの(何を撮ったのか、何で撮ったのか説明できるもの)を残しましょう。

どこをみている写真なのかがわからなければ残す意味がなくなってしまいます。
機種にもよりますがフリーズを押したところから少し遡ることが可能なので、フリーズしたところがぶれたりしたときであってもすぐフリーズを解除せずに遡ってみても良いと思います。
この方が撮りなおしするより早い場合もあります。

 まとめ

今回はきれいな写真をとるときの考え方からそのポイントを考え、さらに検査時間を短くするポイントまでやっていきました。
やはりきれいな写真をとれば観察がしやすいので結果的に時間の短縮にもつながると思います。
ポイントをまとめると・・

・写す場所のことを知る→解剖を知る!
・装置を知る→設定をしっかり!
・写せる場所や方法は1か所ではない→体位変換や呼吸、見えなかった他の場所でと切り替える!
・諦めも肝心!

ここで挙げたのは時短の一例です。まだまだ方法はあると思います。
予めとる順番を決めておくということも時短の一つです。
次になにを撮るか、撮り忘れがないか考える時間がなくなります。

少しずつでも無駄を減らしていけばその分時間が減ります。
自分の検査を一度見直しどこに無駄があるが見直してみてはいかがでしょうか。もし相手がいればペアになってお互いの手技を見せ合うのも良いと思います。

もんた
もんた

みんなで研究していきましょう!

また解剖を覚えるのはとても大変ですが、これを覚えることで描出方法も広がり、疾患を勉強するときも覚えやすくなります。

覚え方は絵で書くのが一番良いと思います。
毎日書いていき、習慣づけば完璧です。
解剖だけでなくエコー画像のシェーマも書いていきましょう。

実のところ僕もなかなかここまではやれませんでしたが😅

しかし自分がどこがわかっていないというのも一目瞭然でわかるのでおすすめです。

また超音波検査の認定を受けようと思っている方はシェーマを普段書いておくとだいぶ楽だと思います。シェーマを書くのは慣れてないと意外に手間取ります。

腹部エコー頸動脈エコーに関しては僕のスクリーニング検査法を紹介していますのでこちらもぜひご覧ください!!

ではまた

コメント