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腹部エコー検査の指示が!この目的・依頼あなたはどうみる??

腹部エコー

どーももんたです。

今回は腹部エコーの目的別検査のポイントをまとめていきます。

検査の依頼は医師が行いますが必ずなんらかの理由があって検査がでます。
心窩部痛、血尿、下腹部痛、背部痛などなど・・。
医師によってはあまり検査目的を書いてこずカルテを読み込む必要があるかもしれません。
またカルテにも書いてなくて検査結果や患者さんに話を聞いてなんで検査を行うのかを探る必要があるかもしれません。

今回は目的別に何を注意してみる必要があるのか

これをまとめていきます。

腹部エコーの目的

まずエコーが依頼されるのはどういう時あるか挙げていきます。

  • 上腹部痛違和感
  • 下腹部痛違和感
  • 背部痛
  • 肝機能異常
  • 黄疸
  • 不明熱精査
  • 腫瘤精査
  • 残尿精査、血尿精査など泌尿器オーダー

大体これくらいでしょうか

大きく分けるとお腹痛い、血液データ異常、泌尿器系、その他といった具合かと思います。

もんた
もんた

ではそれぞれを詳しくみていきましょう!

腹痛

腹痛の原因となる疾患日本臨床外科学会をもとに表にしました。
腹痛といっても心筋梗塞や大動脈解離、大動脈瘤破裂など循環器・血管系の原因もあります。
これらが原因だとかなり緊急性が高くなりますので注意が必要です。
頻度が高いものとしては虫垂炎や胆石症、尿路結石などがあり、腹部エコーで見られる疾患です。

痛みの場所で考える疾患

どこが痛いのかによってある程度疾患が考えられます。
これによってどこに重点をおいて検査をすれば良いか、依頼医は何をみてほしくてオーダーしたのか、レポート時なにについて詳しく書けば良いのかがわかるようになります。

心窩部痛 胃食道逆流症、胃・十二指腸潰瘍、胆石、胆嚢炎、膵炎、虫垂炎初期、心筋梗塞、大動脈瘤破裂、大動脈解離など
右季肋部痛 胆石、胆嚢炎、胆管炎、胃十二指腸潰瘍、憩室炎、肝周囲炎、胸膜炎など
左季肋部痛 食道破裂、胃潰瘍、膵炎、虚血性腸炎、脾梗塞、脾破裂、心筋梗塞、胸膜炎など
臍周囲 急性虫垂炎初期、腸閉塞、膵炎、大動脈瘤破裂、上腸間膜動脈閉塞症、尿膜幹遺残症など
右下腹部痛 急性虫垂炎、憩室炎、大腸炎、炎症性腸疾患、尿路結石、異所性妊娠、卵管炎、卵巣捻転、卵巣出血、骨盤膜腸炎、鼠径部ヘルニアなど
左下腹部痛 憩室炎、大腸炎、炎症性腸疾患、S状結腸軸捻転症、尿路結石、異所性妊娠、卵管炎、卵巣捻転、卵巣出血、骨盤腹膜炎、鼠径部ヘルニアなど
臍下部 急性虫垂炎、憩室炎、大腸炎、尿路結石、膀胱炎、異所性妊娠、卵巣捻転、骨盤腹膜炎など
腹部全体 汎発性腹膜炎、腸閉塞、上腸間膜動脈閉塞症、大動脈瘤破裂、大動脈解離、糖尿病性ケトアシドーシス、急性ポルフィリン症、IgA血管炎、中毒(鉛、ヒ素など)など
腹痛と背部痛 胆石症、胆嚢炎、膵炎、脾梗塞、尿路結石、腎梗塞、圧迫骨折、帯状疱疹など

痛み方

続いて痛み方です。
これは検査前に患者さんと直接話して聞き取ることも必要になりますしカルテをみることも必要です。
予約検査などではカルテに書いてあることと実際検査をやったときでは痛み方など変わることも多いです。今は痛くないという人も多いです。これも大切な情報となります。

急激に激痛 大動脈りゅう破裂、大動脈解離、腸間膜動脈血栓症、消化管裂孔など
食事で腹痛悪化 胃潰瘍など
食後に一時的に軽快 十二指腸潰瘍など
排便や放屁で軽快 過敏性腸症候群など
油ものを摂取後腹痛 胆石症など
座位で前傾姿勢、臥位で膝曲げて腹ばいで和らぐ 膵炎など

血液異常

腹部エコーの依頼には採血結果の異常があっての精査や健康診断での異常精査を目的としたものもあります。
特に健康診断で良くみる項目を簡単にまとめます。

肝機能

AST、ALT

肝臓に障害が起こり肝細胞が壊れると血中に増えます。
ASTは心筋や骨格筋などにも含まれますが、ALTは主に肝機にあるため、肝障害の程度を表します。またこれらの理由から健康な人はALT>ASTとなるが肝障害の場合はALT<ASTとなります。

γ-GTP

タンパク質を分解する酵素。肝臓、腎臓、膵臓などの細胞に含まれます。
値が上昇する原因で最も多いのはアルコールの摂取です。
薬の副作用でも上がることがあり、漢方やサプリメントでも上がる可能性があります。
近年ではアルコールと無関係に、栄養過剰や肥満がもとで上昇する非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)や非アルコール性脂肪肝(NAFLD)があり注目されています。

脂質系

総コレステロール

肝臓で作られ細胞の膜を構成したり、胆汁酸や性ホルモンをつくる大事な成分です。多すぎると動脈硬化、心筋梗塞などの原因となります。
総コレステロールは超低比重リポタンパク(VLDL)、中間比重リポタンパク(IDL)、低比重リポタンパク(HDL)、高比重リポタンパク(LDL)の総和です。
数値は加齢に伴い増加し、男性で50歳代、女性は60歳代でピークを示します。
ちなみにコレステロールと中性脂肪の違いをコレステロールは細胞やホルモンの材料、中性脂肪はエネルギーです

HDLコレステロール、LDLコレステロール

HDLコレステロールは増えすぎたコレステロールを回収し肝臓に戻す働きをし善玉コレステロールといわれています。
逆にLDLコレステロールは肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きをします。増えすぎると動脈硬化を起こし心筋梗塞や脳梗塞の原因となるため悪玉コレステロールといわれています。

コレステロールの値をみるよりもHDLとLDLのバランスをみるのが重要です。
コレステロールが高くてもHDLが高くLDLが低ければそこまで問題ではありません。

中性脂肪

糖質の不足を補い、エネルギー源になります。
皮下脂肪になり体温保持や内臓を衝撃から守る働きがあります。
中性脂肪が増えるとHDLコレステロールが減少し、LDLコレステロールが増加し、脂質の処理もうまくいかなくなり脂質異常症になります。
ただ減りすぎても問題で必要なエネルギーを補えなくなります。頭痛やめまい、意識消失などの原因になり得ます。

糖代謝

血糖

食事での変動もありますが運動、ストレスでも上昇し、1日の中での日差変動があります。日差では午前3時が一番低くなります。
食事で血糖値は上がりますが値としては80mg/dl前後です。食後であっても200mg/dl以上に増加するのは異常です。

ちなみに空腹時血糖の食事をあける目安の時間は10~12時間です。

HbA1c

赤血球中のヘモグロビンと血糖が結合したもので2~3か月前の平均値を表します。

目的別ポイント

腹痛

腹痛精査の場合はまず痛みの場所や痛み方疾患を考えます。
心臓など違う領域が原因かもしれません。例えば虫垂炎(痛みの最初はみぞおちあたり)のように痛みの場所とは違うところが原因かもしれません。
もちろんその当たりに決めつけてそれ以外をおろそかにするのはよくありません。
しかし限られた時間で検査をする上で当たりをつけることは大切だと思います。

血液異常、健診異常

健診異常では肝機能異常や脂質異常が多いように感じます。
エコーを当てると脂肪肝や胆石はよくある症例です。
痛みは治まっていても血液異常がありエコーを当てると胆嚢炎所見を認めることもあります。
必ず検査前に血液データの確認をし何が上がっているか、何が低下しているかをみてどこに異常がありそうなのか予想してから検査をすることが大切です。

不明熱精査

発熱が続いて原因を探すためにエコーの検査を行うことがあります。
古典的な不明熱の定義としては38.3°以上の発熱が何度もみられる状態が3週間を超えて続き、1週間の入院精査でも原因が不明なものをいいます。
3週間以上は急性一過性のウイルス感染症を除外する基準です。
このほか好中球減少状態、院内発症、HIV感染患者にみられるなどあります。

熱の原因として悪性リンパ腫、原発性肝癌、転移性肝癌、腎細胞癌、大腸癌、膵癌などの腫瘍性疾患、アルコール性肝炎、炎症性腸疾患、膿瘍(感染症)、心内膜炎、リウマチ性疾患、感染症などなどあります

腹部エコーとしては腫瘍や膿瘍がないか、肝炎や腸炎など炎症所見がないか、脾腫がないかなどをみます。

貧血精査

貧血の精査でだされることもあります。

貧血の原因により治療や経過観察の頻度も異なります。
腹部エコーでは大腸癌など消化管の検索、子宮筋腫などの婦人科的検索を行いましょう。

泌尿器系

頻尿

頻尿の原因は様々です。過活動膀胱、残尿、多尿、尿路感染・炎症、腫瘍、心因性などです。

過活動膀胱は尿が十分に溜まっていないのに膀胱が収縮してしまい排尿してしまう状態です。脳や脊髄の病気のため膀胱のコントロールが効かなくったり前立腺肥大による排尿障害、加齢などが原因に考えられます。

残尿は前立腺肥大が進行すると発生します、その他糖尿病、腰部椎間板ヘルニア、子宮がん・直腸がん術後などで暴行を収縮させる神経が障害されると残尿が発生します。

膀胱炎や前立腺炎などの尿路感染が原因だと膀胱の知覚神経が刺激され頻尿になります。

主に男性は前立腺肥大、女性は膀胱炎が多いと思います。
残尿などもある場合は術後や糖尿などの原因も考えられるので頻尿以外の情報を得ることも大切です。

血尿

血尿の原因として考えられるのは尿路結石、膀胱炎、膀胱がん、慢性前立腺炎、腎がん、多発性嚢胞腎、慢性腎炎、急性糸球体腎炎、血友病、DICなどがあります。

血尿精査について腹部エコーでは尿路結石や腫瘍、膀胱炎、嚢胞の有無をみていくことになります。

ちなみに嚢胞は小さいうちは特に問題視されず症状もないですが大きくなると嚢胞が存在する臓器自体が大きくなってしまい症状が出始めることがあります。血尿は激しい運動など大きな衝撃が加わった時にみられます。

まとめ

今回は腹部エコーを依頼されたときにその目的をみてなにを見たらよいのかをまとめました。

簡単に血液検査の概要や症状別の疾患や原因も載せてみました。

検査は限られた時間で行わなければなりません。
またその結果を見る医師も限られた時間で見てそれをもとに診断をしていきます。
依頼の目的をみていったい何を見てほしいのか読み取ることは時間短縮かつ医師にわかりやすく伝えるために必要な能力だと思います。

少しでも参考になれば良いと思います。

ではまた。

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